出産前後に気分を楽にする、育児書ではない本 その2

幼少期の記憶って、ありますか?

 

何を覚えてますか?

 

楽しかったことですか?

 

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前回に続き、

「出産前後に気分を楽にする、育児書ではない本」の2冊目は、

 

「おんぶにだっこ」です。

 

 

こちらも、さくらももこさんのエッセイです。

 

ちびまる子ちゃん」(小学3年生)よりも前の、幼少期の出来事を綴っています。

 

さくらももこさんは、幼少期の記憶が、

2歳くらいからあるそうです。

しかも、のほほんとした楽しい思い出よりも、暗くつらい思い出の方が、多いとのこと。

 

この本を読むと、自分も幼少期の事や、曖昧だったその頃の気持ちを思い出したりして、子供と同じ位置に立つ事ができるような気がします。

 

そうして時間を共有していくことも、とても貴重で大切な事なのかもしれないなぁと、思います。

 

たった2歳や3歳や4歳でも、こんなに考え、

傷付き、憂うんだという事を、知っていたいと思わされます。

 

 

 

特に、「もらった人形」というエピソードが、印象的でした。

 

幼稚園で配られた人形が、自分に似ている気がして、家に持ち帰ったら「まるこに似てる」と言われるのが嫌で、先生に人形を返します。

先生や親からすると、その人形を嫌がる理由が全く分からず、無理矢理押し付ける(?)んですね。

 

日頃から、まるちゃんは

「こんな事を言ったら、大人に

子供らしくないと、言われるだろう。」

とか

「子供がこんな事を言ってはいけない気がした。」

と、自分が子供であるという立場を思慮して、

口に出せない事がたくさんあるのです。

 

今回も、そんな考えから、 

その人形がいらない理由を幼稚園では伝える事ができず、

家で親につつかれた挙げ句、爆発して(?)

自分の思いを伝える事ができます。

 

 

私は「ああ、よかった」と、ホッとしました。

 

小さなまるちゃんの心の中で、

ぐるぐるとめぐっていた思いが、きちんと大人に伝わってよかった。

 

と、私の心も軽くなりました。

 

 

私も、幼少期は暗黒期だったなぁ、と思っていたので。

引っ込み思案で、よく泣いて…。

 

5歳の頃でしょうか、

ある日、なんだか急にトイレが怖くなったんです。

トイレの部屋が。

なんだか、暗いし。

きっかけとか、はっきりとした理由はないんだと思います。

「なんだか怖い」んです。

自分でも、なんだかよくわかっていなかったから、親にも言えませんでした。

 

「なんだか怖い」から、トイレから早く出たくて、とにかく早く済ませていたと思います。

で、ウンチは我慢していたんですね。

我慢できたから。

 

トイレに1人で行けるようになっていたから、

ウンチをしていないことに、親も気づかなかったんだと思います。

おそらく「ウンチした?」という親の問いかけに、嘘をついていたんだろうと思います。

「ウンチをしないといけない」ことは、わかっていましたから。

 

何日間我慢していたのか、覚えていません。

当然、だんだん体調が悪くなり、

お腹がスッキリしてないから食欲が落ち、

ご飯が食べられなくなりました。

 

もともと好き嫌いが多かったので、

食事を食べない私を、最初のうちは、

母親は叱りました。

 

しかし、「好き嫌い」ではなく、

何も食べない私に、だんだんと母が悩んでいくのがわかりました。

 

そうして、便秘がひどくなり、病院に行かなきゃならないような事態になりました。

病院で便秘だとわかり、浣腸してもらいました。

 

 

子供ながらに、「よくわからない恐怖」とか、

「親に言えない苦しさ」とか、「親が悩んでいるのを見たつらさ」とかが、ぐるぐると身体中を巡っているような感じで、

メンタルやられてましたね、おそらく。

 

 

子供って、言いたい事言って、やりたい事やって、怒られたら泣いて…。

そんな本能の塊、みたいなイメージだったりするんですが。

 

思い返してみたら、もっと繊細で複雑な思いも持っていたなぁ、と気付きました。

 

40代の出産は、3歳や4歳の頃なんて、

もう35年以上前だったりするので(汗)。

 

忘れていたあの頃の思いは、

この本で確認したり、思い出したり。

子供の気持ちに、寄り添うきっかけの1つになると思います。

 

テーマと少しずれてしまいましたが。

2歳や3歳が、実際に感じてた想いが描かれているので!

大人が書いた育児書より、リアルですよね!