子供がチックに!? その時母は。

子供が2歳半位の時に、チックになりました。

 

 

夕方、保育園のお迎えの帰りに、

車の中で目をパチパチしていたので、

「目に砂が入ったのかな?」

と、思っていました。

 

しかし、次の日になっても、

不自然に目をギュッとやったりするので、

「もしかして、コレがチックかな?」と、

動揺しました。

 

私がチックという言葉をきちんと認識したのは、妊娠中。

知育玩具や幼児教育などをネットで調べていた時に、

「フラッシュカードをやらせていて、

チックの症状が出た」というようなものでした。

フラッシュカードが、直接的な原因かはわからないですが、要は何らかのストレスが原因するのかなぁ、とは思いました。

 

そのチックの症状が子供に出た。

これは、本当にびっくりしました。

ショックでした。

 

 

我が子は、本当に健康で、元気で、

特に繊細だったり神経質なところもなかったのですが、

「ああ、やっぱり心の中では何かあるのかな。」

と、心がギュッとしました。

 

 

チックとは

不規則で突発的な体の動きや発声が、本人の意思とは関係なく繰り返し起きてしまう疾患。根本的な原因は解明されていないが、4~11歳頃に発症することが多い。その時期を過ぎれば自然と症状が出なくなることも。自分自身で症状をコントロールすることは難しいが、症状を緩和することは可能だという。症状が継続する期間によって、「一過性チック症(1年以内に症状が消失する)」、「慢性チック症(1年以上持続する)」に分類され、さらに多種類の運動チックと1種類以上の音声チックが1年以上続く場合は、「トゥレット障害(トゥレット症候群)」とされる。
 

原因はまだ解明されていないらしいですが、

不安や緊張、興奮、疲労などが誘因となりやすいそうです。

瞬きのチック症の場合、もともと結膜炎などで目がかゆくて目をパチパチとしていたのがクセになってしまい、それがチック症へと発展したケースもあり、原因はさまざまということ。

 

我が子はまばたきの症状でしたが、

他にも、顔をしかめる、口をゆがめる・とがらせる、舌を突き出す、鼻をピクピクさせる、首を左右に振るといった動作性の症状(運動チック)と、咳払い、鼻や舌を鳴らす、叫びや単語を連発するなどの音声性の症状(音声チック)などもあるそうです。

 

子供への対応としては、

「やめなさい」などと、

指摘しない方が良いとのこと。

本人が気にして、酷くなってしまうこともあるようです。

とにかくそっとしておく。

 

気になって、口に出したくなるんですが、

ぐっと我慢です。

 

 

原因は?  

進級してしばらくしてから、という時期でしたので、保育園での環境変化がありました。

 

クラス替えはなかったものの、

新しい教室になり、

担当の先生が変わりました。

 

ただ新しい教室は、土曜保育でよく使われていた教室だったので、我が子にとっては、

「見知らぬ教室」というわけではなかったし、

新しい担当の先生も、前年は担当ではないが

担任で、1年同じ教室で過ごしていたため、「全くの新しい先生」というわけではありませんでした。

 

大きな環境の変化はなかったのですが、

小さな子供の心には、充分に影響を与える変化だったのかもしれません。

 

あとは、我が子はおそらく花粉症で、

春や秋に鼻がグズグズするので、

目も敏感になるのかな、という感じもしました。

 

 

周囲の反応は

まずは、眼科に行きました。

なんらかの目の病気の可能性も、

ありますから。

 

診察の前の看護師の問診で、

「環境の変化はありましたか?」

と、いうようなことを色々と聞かれました。

(目のまばたきの原因がチックかもしれない、

と伝えてあったからかと思いますが)

 

眼科の先生には、

「目に異常はないので、

チックかもしれません。

人それぞれですが、だいたい何年かすればおさまるので。」

と言われました。

 

「何年⁉︎」

と、この時の私は、気が遠くなるような思いでした。

 

 

小児科には、もう少し様子を見てから行こうと考えていました。

その時は、「チック」と断定されるのが

なんとなく怖かったのです。

急を要するような病気ではないので、

症状がひどくなったり、複数の症状が出たら、

小児科に行こうと考えていました。

 

 

保育園の担当の先生に報告すると、

「心の中では、色々と感じてることがあるかもしれませんね。抱っこの時間を増やすようにしますね。」

と言ってもらえて、とても安心しました。

 

1日のうちの起きてる時間のほとんどを

保育園で過ごしているわけで。

ただでさえ、やんちゃな2歳児のお世話を

お願いしている上に、先生に共感、協力してもらえたことは、本当にありがたかったです。

 

 

 

子供がチックになって思ったこと。

 

小さな子供が、小さな心に何かつらい思いを

抱えているのでは、と感じることが、

これほどまでに大人の心を締めつけるのだなあ、ということ。

 

 

しかし、

「もっと子供と過ごす時間を増やそう」

と、当たり前にしていた生活のサイクルを

変えるきっかけになりました。

 

家事を多少おざなりにして、子供と遊ぶことを優先したり。

「早く寝かせなきゃ」という思いを一旦置いて、子供が納得いくまで絵本を読んであげたり。

 

 

幸い、この時のチックは1ヶ月ほどで治りました。

しかしその半年後に、また不自然なまばたきをするようになります。

それも1ヶ月で治りましたが。

 

我が子の場合は、春秋の花粉の時期にチックの症状がでます。

目や鼻が敏感になり、チックが誘発されるようです。

 

症状も、まばたきだけでなく、咳払いや

鼻を小さく鳴らすような時もあります。

「単なる癖なのかな」とも感じますが、

たいてい一定期間で治ります。

 

正直親として、最初は他人の目も気になりました。

ちょうど、まばたきの症状が出ている時に

保育園で小さな発表会がありました。

緊張感も相まって、目をギュッとすることが多く、

「ああ、みんなに見られているなぁ」と感じてしまいました。

子供が頑張っている姿を喜ぶと同時に、

自分の器の小ささを感じ、自己嫌悪に陥りました。

 

 

ただこれが、もう少し子供が成長して

お友達に指摘されたりして、

本人が気にするようになったりすると、

また別の、深刻な問題となりますよね。

 

なかなか長期戦だなぁ、と思いますが。

 

チックに限らず、

子供の心の声は、なんらかに現れて

大人に伝えようとするのでしょう。

大人は、それをちゃんと受け止めて、

寄り添って行けたら、と思います。